虹のように錆びたナイフ

Oct 28 2008

月のワルツ

時計をモチーフにした、ファンタジー的な世界観。ファンタジーというよりは、寧ろ夢みたいな感覚。ダークファンタジーだよね。とっても沈鬱で、幻想的。多分子供がおびえるのも分かる。これは境界を越えて、向こう側へと連れて行ってしまう物語だから。 月を歌う比喩の表現が、とっても素敵だと感じた。月の満ち欠けと、時の諸言無情を重ね合わせている暗喩が映像で素晴らしく表現されている。 やっぱり秀逸なのは、時計の針に向かって女の子が駆け出すシーン。細い針が不安定さやリスキーたる事を象徴してるんだけど、それでもそこで止まらずに、王子様にすべてを投げ出してくるんだよね。ここと「愛することは 信じること」が重なって、凄く説得力のある映像表現に仕上がっている。 でも、ちょっとブラックとも見方によっては受け取れるのが面白い。結局女の子は、眠った夢を見る、で終わってしまうわけだし。これって閉じた世界だなあと思うけど、でもこれでいいのかなあ何て感じるのは、僕が男だからかもね。 信仰と夢は、時に似ているように思える。愛は信仰で、信仰は夢で、夢は幻想で、幻想は、とても、鳥肌が立つくらいに美しいんだよ。

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